秘伝・日本史解読術 荒山徹 新潮新書
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筆者は歴史小説家だというが、もとは新聞記者であり、朝鮮史に興味を持って韓国に留学して、今は歴史小説を書いているという。だからなのかもしれないが、「自分は朝鮮の歴史を学んでいるので、よく知っているからこそ言うんだぞ」という傲慢な筆致が気にかかる。事実として述べるにしても、他国の文化や歴史についての記述は客観的事実を述べたうえで、意見を述べればいいはず。本書の内容全般に関しては歯切れよく、簡潔に記述されているので、読みやすく、他書籍にはない観点からの指摘もあり面白く読めたのだが、朝鮮半島に関する記述については妙に力んでいる気がしてならない。戦後の歴史学者が、戦前の皇国史観を全否定し敗戦国であることをことさら強調するような学説の中で、朝鮮半島由来の文化渡来学説が、事実以上に誇大強調されてきたことの反動があるのかもしれないが、それはそれで、DNA分析や新規遺跡発見などを踏まえて、修正していけばいい話である。 しかしそれでも本書の価値はそんなには減少しない。世紀ごとに日本史の出来事の箱を作る話、系譜の整理は父系と世代をそろえて記述する、日本書紀の再評価、鎌倉仏教の教え、藤原氏全盛時代の考え方、源氏と平氏の系図と戦国大名、承久の変再評価、中国王朝の整理、歴史と地理は不可分なり、太閤記と律令官職、宗教改革と島原の乱、こうした指摘や整理は歴史に興味を持つ一般読者、新書読者にとって非常にためになる。歴史好きには是非一読を進めたい。 - 著者: 荒山徹 - レーベル: 新潮新書 - 内容: 日本史の系図・人物相関図解説 定価 800円+税 即購入OK・コメントなしOK 素人保管のため神経質な方はご遠慮ください ご覧いただきありがとうございます。
3日前
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