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新書 掃除と経営 歴史と理論から「効用」を読み解く 大森信

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サッカーワールドカップの日本戦で、日本応援団が試合後に自分の周りをきれいにしてから競技場を後にする光景が取り上げられたりすることがある。その行為は、なんなのかと着目した外国人がいて、それは小学校時代に自分の教室を生徒たちが清掃することに起源があるのではないかと指摘。日本への観光客が日本の都会は、ごみ箱があまりないのに街がきれいなことに驚く。これも同じで、日本人は自分が出すごみをごみ箱が見つからない場合には自宅まで持ち帰るという。本書は、その掃除が企業活動にも影響するということを分析した一冊。たかが掃除、されど掃除。 本田宗一郎、松下幸之助ら日本の経営者は戦後、欧米の企業を見学に行った際に、工場が清潔にされている会社の従業員の会社への参画意識が高く、結果として経営効率がいいことに気が付く。しかしそうした企業は、整理整頓清掃を専門業者にお金を払って行っていた。そして考えたのは、整理・整頓・清潔・清掃は小学校時代からやっていることであり、会社でも従業員自身が行うことで仕事への意識向上にもつながるはずだと。 近代の欧米での経営学は、仕事に対する効率向上に着目し、作業者、管理者、経営者それぞれが会社効率向上のための手法を開発してきた。しかし掃除や整理整頓などの「仕事でないものといかに向き合うのか」についてはあまり考えてこなかったともいえる。しかし、本書では本来の仕事でないものにこそ、その企業や人間の本質が顕著に表れることが少なくない、と指摘。同僚たち、あるいは上司や部下の机を見回してみると、彼らの本性や仕事ぶりが滲み出てはいないだろうか。日本の名経営者たちが掃除や整理整頓を大事にしてきたのは、そこに会社経営や効率向上にもつながる社員意識向上のきっかけを見出してきた。掃除という行為を経営学の視点から歴史と理論の両面で分析し、その経済的・組織的な効用を考察した一冊です。 - タイトル: 掃除と経営 歴史と理論から「効用」を読み解く - 著者: 大森信 - レーベル: 光文社新書 - 定価: 本体780円+税 即購入OK・コメントなしOK 素人保管のため神経質な方はご遠慮ください ご覧いただきありがとうございます。

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