彦坂尚嘉のエクリチュール
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彦坂尚嘉(著/文) A5判 599頁 上製 定価 6,400円+税 ISBN 978-4-86251-040-2 C3070 彦坂尚嘉は変わらぬラディカルな批判精神を持って美術史の可能性を探る。忘れられた選択肢、ありうべき未来像を丹念に議論する。聞き書きを含め方法は多彩を極める。 (御厨 貴/東京大学教授日本政治史) 目次 I 幻想 美術小説・媚びと土星 幻想絵画論 皇居美術館を空想する ─「平和憲法」から「芸術憲法」へ─ 悪魔主義美術批評の誕生 ─椹木野衣批判─ II 歴史批評 閉じられた円環の彼方は ─〈具体〉の軌跡から何を……─ 戦後美術批評の確立 柄谷行人批判 1990年代現代日本美術史試論 ─蔡國強と〈さわらぎ自虐派〉の時代─ 奇人・西田半峰の敗北 ─画家から画商へ/室内社物語─ III 音楽・写真・書道・映画 最小限音楽 ─時間論の視点から─ 写真と歴史と東洋遠近画法 ─F・Rの二つの写真と荒木経惟、やなぎみわ、石内都、ガードナーをめぐって─ 比田井南谷と透視画面 ─新しい気体分子時代のアートに向けて─ 映像帝国主義と武装せる観光映画 ─大島渚が『夏の妹』で実践した〈旅〉の背理について─ 帝国主義リアリズムヘの遊撃 ─美術家共闘会議以降の方法─ IV 作家論と制作 失われた日本・失われた妹 ─森万里子、中村一美、辰野登恵子、川久保玲、 草間彌生、村上隆、会田誠、村上華岳をめぐるM・T論─ アート・スカトロジー論 ─H・Fの牛肉作品《波動1》をめぐって─ S・Sへの手紙 制作における自作鑑賞性 椹木野衣への反論 ─「グローバル・コンセプチュアリズム」展に出品して─ 付 資料 彦坂尚嘉 略歴と文献リスト(制作協力・坂上しのぶ) あとがき 著者プロフィール 彦坂尚嘉(ひこさか なおよし) 1946年東京都生まれ。現代美術家、美術史評論家。日本建築学会会員、日本ラカン協会会員。1970年多摩美術大学絵画科油彩科中退。1982~1983年文化庁芸術家在外研修員としてペンシルバニア大学グラデュエート・スクール・オブ・ファインアーツに派遣される。
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