プロフィール

社会人失格
失敗の多い社会生活を送って来ました。 自分には、普通の生活というものが、見当つかないのです。 物というものを、売れば幾ばくかの金になると知りながら、私は出品の前に、つい捨ててしまう癖があるのでした。まるで、自分の過去を隠滅する犯罪者のように。 また、真白き新品のノートを前にすると、私は一文字を書くことすら出来ません。壊れてしまうようで怖いのです。清潔であるものを、私のような者が汚してよいものかと、妙に狼狽してしまうのです。 ですから、金に窮して質屋へ持ち込む品々は、どれも不気味なくらい綺麗なまま残っております。 使い込まれて愛された道具ではなく、持ち主に触れられることすら拒まれていた遺品のように。 社会人、失格。 ただ、一さいは過ぎて行きます。
出品された商品がありません